原種を求めてvol.1 (九州在来イワナ・朱点ヤマメのサンプル採取協力について)

 

山女魚 スプーン パラゴン

記録に残るような大物トラウト。

一生忘れることはない美しいトラウト。

私たちはトラウトフィッシングを愛し、かけがえのない思い出をもらい続けています。

しかし、日本において彼らそれぞれの明確なルーツ・分類はいまだに分かっおらず、整理されていないのが現状です。

その川で釣れたトラウトが一体、在来魚だったのか、それともある時期に外部から持ち込まれ、放流された魚なのか、我々にはそれを判断する基準がないのです。むしろほとんどの場合、それを意識すらせずに釣っていると言っていいでしょう。

ところがもし、私たちが普段釣っている川に、数万年前からその命を脈々と繋いできた在来のトラウト、いわゆる「原種」がいたとしたらどう感じられるでしょうか。
宮崎大学 岩槻教授 原種 トラウト国立大学法人宮崎大学農学部 海洋生物環境学科に岩槻幸雄教授という方がいらっしゃいます。教授は、約20年前からこのテーマにDNA分析という観点から取り組んでおられます。

そして、その長年の研究はいよいよクライマックスの段階を迎えつつあるとのこと。ただ、そのためには出来るだけ多くのDNAサンプルが必要です。

宮崎大学 岩槻教授 原種 トラウト

私どもは何度か岩槻教授の元を訪れ、お話しを伺いました。

もちろん、DNAのことなど全く分からないズブの素人たちです。お話しの詳細まではとても理解できていません。

岩魚 山女魚 原種 DNA

しかし、その概要だけでも感動に値するもので、もし学会で公に認められたならば、私たちはその内容を後世のアングラーに伝えていかねばならない、と強く思います。

今回、教授が研究しているテーマの内、以下の2つについて、このサイトを普段よりご覧いただいているトラウトアングラーの方々にご紹介し、また、サンプル採取のご協力をお願いいたします。

1.九州や四国のイワナは全部移入・放流か?自然分布のイワナは本当にいないのか?

2.(遺伝タイプという観点から)ヤマメともアマゴとも違う第3の種がいるのではないか?

特に、ヤマメについては、岩槻教授より以下のようなコメントもいただいています。
「アマゴの放流実績がないヤマメの生息域とされる渓流(大分を除く九州)で、微妙に朱赤点がボケていたり、丸くない朱赤点を持つのは、大昔から息づいてきた朱赤点をもつヤマメの遺伝系統の可能性があります。

それらの多くは、ほぼ源流(源頭)になると、それらばかりになることもあります。下流部で釣れれば、源流(源頭)のどこかに、それらの個体群がいるかもしれません。

多くは、誰かアマゴを放流したのかなと、そのような考えが頭をよぎって終わってしまいます。」

以上の2つについては、対象となるフィールドが四国と九州のみになります。

しかし、私どもはこの他にも全国が対象になるような他のテーマについても随時取り上げ、「原種を求めて」としたコラムをシリーズ化し、岩槻教授の研究について記していきたいと考えています。

宮崎大学 岩槻教授 原種 トラウト

もし、一生忘れられないようなそのトラウトが原種だったら。
そしてそのルーツをDNA分析により明らかにできたなら。

きっとキャッチアンドリリース文化は今よりずっと普及し、後輩たちはトラウトたちを釣りながらも、大事に、次世代へ繋いでくれるに違いありません。

サンプル採取・送付方法の詳細は下記のとおりです。募集期限は特にございません。

皆さま、どうぞよろしくお願い申し上げます。

Tailswing代表 藤井政幸


1 対象魚種
(1)イワナ(ゴギ)

岩魚 山女魚 原種 DNA(2)ヤマメ
(ただし、アマゴの放流実績の無い河川で微妙にボケた、あるいは小さな朱 赤点を持つ在来ヤマメの可能性がある個体)

岩魚 山女魚 原種 DNA

※写真提供 岩槻教授

2 サンプル採取個所
(1)九州および四国、山口県のイワナ(ゴギ)が生息する河川
(2)九州の上記1(1)に該当する(しそうな)河川

3 採取方法
アブラビレや尾ビレ、臀(しり)ビレの一部をハサミで切除して行います。

大きさは5mm×5mmもあれば十分とのことです。

4 保存方法

岩魚 山女魚 原種 DNA サンプル

本来専用のサンプル容器(バイアル瓶)を用いますが、岩槻教授によると、サンプル切除後、ティッシュ等で脱水し、乾燥させた上で、クリアファイル などにはさんで保存したものでも大丈夫だそうです。

5 記録について
魚1匹ずつにメジャーを当ててサイズが分かるような写真を撮り、サンプルと写真を照合できるようにしたうえで、
(1)サンプル№
(2)採取日付
(3)魚の種類
(4)採取場所(ex「○○川○○橋 上流」のようになるべく具体的に。地図があるとなお良い。)
(5)魚のサイズ
(6)採取方法(ex ルアー、フライ、エサ釣り)
(7)採取者氏名
(8)写真の有無
を記録したものを一覧表にして作成してください。

6 送付・問い合わせ先
〒889-2192 宮崎市学園木花台西1-1
宮崎大学農学部海洋生物環境学科
岩 槻 幸 雄(いわつきゆきお)
TEL 0985-58-7222; FAX 0985-58-2884
E-mail: yuk@cc.miyazaki-u.ac.jp

※お問い合わせに関しましては、当サイトの「お問い合わせ」からも承ることができます。
<Tailswingお問い合せ> http://tailswing.net/contact/

7 特典
サンプルを提供いただいた方には概ね3ヶ月以内に、岩槻教授よりDNA解析の結果をお知らせいたします。

8 関連サイト
国立大学法人宮崎大学農学部 海洋生物環境学科 岩槻幸雄教授の研究活動に関するページです。
(1)「九州や四国のイワナは全部移入・放流か?自然分布のイワナが九州?四国には本当にいないのか?」
http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/yuk/research/iwana.html

(2)「サラマオマス(台湾マス)系統のヤマメ(サクラマス)は九州(日本)には分布しないの?」
http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/yuk/research/saramaomasu.html

岩魚 山女魚 原種 DNA

何卒、よろしくお願いいたします。

 

 

松本 宏人

松本 宏人

投稿者プロフィール

生まれ:1970年
メインターゲット:トラウト
メインフィールド:湖
-メッセージ-
幼少の頃から様々なルアーフィッシングに親しむ。
物をなくすのは、単にだらしないだけではないかとの噂も。
宮崎市在住。

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