スプーンマニア(鱒の森No.36)

 

鱒の森 スプーンマニア

 

「とことん沈もう、鉄片の深淵に。」

知っての通り、このサイトはスプーンフィッシングをメインにしているわけで、昨今のシンキングミノー全盛に対するごくごく個人的な幼い反骨心と美しい渓魚に2つ食い込むトリプルフックの無粋さが、より一層この鉄片を魅力的に感じさせ、サイト立ち上げに大きく関係している。

トラウトに関してもスプーンに関しても諸先輩に比べほとんどズブの素人であって、知らぬが故の図々しさから周囲を巻き込み、メールを送り、SNSで語らい、電話をしたりしてその優しさに付け込ませていただいている。そのくせに不義理であって我ながら言葉もなく、心では頭を下げているが、伝わるはずもない。

そんな折のこのコピー。

実を言うと買うこと自体は1ヶ月ほど前から既に決まっていた、このサイトコラムでもおなじみの松本大兄の寄稿が掲載されるからだ。
この投稿を見た方は、「あぁ、あいつか」などと思いながら読んでみてほしい。

このスプーン特集に加え掲載とは粋な計らいか、ただの偶然か。それは聞かないで喜んでおこう。

 

鱒の森 スプーンマニア
オールド、現行に関わらずスプーンとされる塊には日本のルアーフィッシングがその華を咲かせる前に、土に落ちる種からの歴史が詰まっていると感じる。

それは、重いか?

そんなことはないはずだ、と勝手に思う。軽妙な愉しさや心打つ優しさ、腹いっぱいに鼻から吸い込んだ自然が届ける複雑なのに混ざらない澄んだ匂いが高揚と厳しさの連想に繋がってきて、敬愛するような人々のシンプルな魚や自然への情熱があちこちにぶつかり、飛散させながら開花までを歩いたのではないか。ある種確信めいてそう考えるし、そう思いたい。

いつだって本質はキツくてやさしいから。

 

スプーン ワレット

 

厚みを開けば、並ぶ写真と文に喜びのため息と、他人のワレットから立ち昇る拘りに思考を奪われる。

私なら、あなたなら、俺なら、奴なら。

そう楽しませてくれる一冊。

 

 

藤井政幸

藤井政幸TailSwing運営代表

投稿者プロフィール

渓流~海までどこでもスプーンを投げる。
-メッセージ-
このサイトを通じて色々な方と繋がれたら幸せです。
ご連絡、メッセージお待ちしてます。

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