
40歳からの 挑戦
家庭を持ち 子どもたちが嬉しそうに
脚元で跳ね回る
そのような光景に
気持ちもdefensive となるのは致し方ない

いや ならねばならぬ
年齢の違いという垣根を取っ払い
親しくしてくれる仲間が教えてくれた
一つ一つの言葉

愉しみ を持つ男は老いて尚愉しめる
釣りは最高の友達 これからも大切にしていきましょう
難しいではなく 愉しいから真剣になるのです

この歳で新しい事に挑戦する事に
リスクも考え 躊躇してしまう自分もいた

釣りを始めた頃から 何処か心の片隅に意識していた釣りがあった
それは Fly fishing
毛鉤道 である

しかしこの釣りのイメージは敷居高く
専門用語も多い 身近にやっている人もいない

Backing Line? tippet? nymph?
この用語を聞いただけで 眉間に皺が寄ってしまう

遥か彼方にいる 遠く近い存在の仲間達が
私の躊躇した背中を押してくれた
正直 上手くなる など烏滸がましいことは思っていない

根っからの不器用だから
上手くなれないであろう

ただ 練習の時に時折別府湾の空舞う美しいラインのループ
それが見えたその時間は 充実の他にならない

忙しい日々の合間を縫って 心から釣りを愉しみたいと思う

魚を獲るだけが釣りではない
その過程ととことん向き合い愉しみたい
地元で近場にいる魚たちと
毛鉤で知恵比べ

舵は切られた
一つ一つ巻かれた その毛鉤は
私と共に歩み続けた 時と同じ

これからも「釣り」は尊く
そして 私の瞼に 美しくあり続ける

