皆様こんにちは。
今回ご紹介させて頂く内容は、
2012年に私が書いた文章を少しリニューアルしたものです。
もしかしたら、何方かのお役にたてばと掲載させて頂きます。
対象魚種は河川においてのサクラマスや大型トラウト達となります。
早々に本題、キャスト後『川底にスプーンを一回だけ当てる』たったこれだけです。
しかし、たったこれだけですと話が終わってしまいますので、その真意をじっくりと補足してまいります。
サクラマスは表層に浮いて泳いでは居ませんし、本流の大型トラウト達もまずそうです。ただ、浮いてルアーを食って来ることは多々有りますので、どうしても水深があって流れもきついため川底にスプーンが入らない場合は無理せずに中層を釣る事にします。まぁ、そのような場所は本来のポイントではなく、遡上魚がたまたまその流れに入っていた場合と、どん深の淵ですね。
但し、他のシチュエーションでは基本的には川底に一回だけスプーンを当てる事!これは、対象魚の視覚へ強制的にスプーンを入れてしまうと云う考え方です。
すなわちフォーリングで誘うスプーンルアーならではの技、真骨頂と言えます。
この底取りの位置を何処にするのか、特に大場所では、いくつかの底取りピンポイントを見極め、定める事が重要です。底とり後にスプーンを浮かせ、下流へ送り込んで行き、ヒットに持込みます。
スプーンのトレースラインは狙ったピンポイントの着底点から、リーリングする自分へ一本の線を引くことをイメージしますが、その際には、対象魚に対して、横方向からスプーンを近づけていく事、あくまでもスプーンへッドは上流に向いたままを意識します。要するにしっかりテイルスイングさせて、生命感を演出する訳ですね。
またアップストリームの場合は流れに対して少し重め、キャスト後直ぐに着底するほどのウエイトのスプーンを選択します。キャスト後、素早くラインスラッグを取りながら着底するかしないかのタイミングで軽く手首を返しそのままリーリングに移ります。途中でリーリングを止めるのも一つの誘いになる場合もあります。
流れに対して軽いスプーンだと、表層を流れるただのゴミの流下にすぎず、魚は口を使いません。
よろしくない使用方法としては、スプーンで川底を必要以上に叩き、またコロガシてはいけません。即根掛かりとなるか、おかしな波動と視覚で警戒心をもたせてしまいますので、魚からシカトされ、避けられてしまいます。
櫻鱒や大型トラウトが定位するピンポイントを想定して、その手前で川底に軽くコッとスプーンを当てる程度が良いと思います。
さて、櫻鱒や大型トラウトの着き場所としていくつか考えられるポイントとしては、対岸寄りの流芯脇(カケ上がり)対照的に手前の流芯脇、沈石、沈テトラなどのストラクチャー前後、流水圧による川底の侵食筋、瀬からヒラキに入るカケ上がり等々でしょうか。
見極めたポイントへスプーンを上手く送り込む訳ですが、その際に再度申し上げますと、スプーンヘッドを上流に向けた状態で、ポイントを通過させること。これにはヒット後、合せたときにがっちりフッキングさせ、バレを軽減させる効果もあります。
一つのパターンを書いてみます。後は応用で何とでもなりますので、いろいろお試し下さい。
想定として、対岸寄りの流芯脇でサクラマスをヒットさせましょう!コレは流芯の流水圧により侵食された川底のカケ上がりを狙います。ヒットポイントは自身の立ち位置より下流に想定します。
さて、アップクロスでキャスト後に素早くラインスラッグを取り、ロッドを立てたままとします。ラインに水の抵抗を出来るだけかけずに、スプーンを川の流れに馴染ませて行きます。この時にスプーンは流れつつ、沈みつつとなりなますので、放っておくと根掛かりします。立てたままのロッドを時折手首を返してシャクリ、スプーンが川底に当たらない様に操作し流下させて来ます。リーリングはスプーンが流下する際に出来た糸フケを巻き取る程度とします。立ち位置より上流で容易にスプーンが川底に当たってしまう場合は、その流れに対して目方が重すぎと判断します。
さて、流下してきたスプーンが自身の正面に来ると同時に一旦ロッド操作を止め、リーリングも一瞬止めてロッドを前方に倒して行きます。この時にコツっとスプーンが川底に当たる感じを掴みます!すかさずにロッド軽くシャクって川底とスプーンの縁を切りラインとロッドを直線として、アタリに備えながらリーリングに移ります。スプーンは下流へ流れていますので、ロッドとラインの角度は90°となります、これを直線にします。要するに流下するスプーンの方向へロッドティップを向けて行く、とゆう意味です。この時点でスプーンヘッドは上流へ向いた事になるので、後はスプーンが浮き上がり過ぎない様なスローリトリーブとなります。言い替えると、スプーンの泳ぎのバランスを保つ事です。これは、ロッドやラインやリーリングから容易に感じ取る事が出来るようになります。
クロスキャストして同じ要領でスプーンコントロールすれば瀬からヒラキに入るカケ上がりを狙え、流芯にキャストして同じ要領でスプーンコントロールすれば手前寄りのカケ上がりが狙えます。応用次第で何本かのトレースラインを描き魚を導きだします。キャストしたそのスプーンは今何処に?その距離は?そのレンジは?それはアングラー次第です。
総括すると、河川の流水圧を上手く利用する事がスプーンの釣りであると言えますね。
使用するスプーンは幅広で肉厚な物が良いです。ただし厚みが有りすぎると釣れない訳ではないですが、テイルが極端に下がってしまい、スプーンらしくヒラヒラとは動かず、見た目が悪いです。逆に細身のスプーンは水圧を受けにくいので、ダウンに入ると浮き上がりやすく、とても扱いにくくなります。しかし、沈みが早くキビキビとした泳ぎなので、止水かそれに近い流れで使用するのが良いでしょう。
ここまで一気呵成に書き上げましたので、誤字、脱字をお許し下さいませ。
それでは皆様も良い釣りを!
使用ルアー
・サトウオリジナル アンサースプーン
使用ロッド
・サクラ C3+サクラカスタム8`7゛TZ
・サクラ ブラックスナイパー5`9゛フィスシート セミカスタム
・サクラ C3 クラス2―4 6`0゛TZ トラウトアイランド