2019→2020

 

釣行毎、帰ってから面倒臭がりつつざっくりと日付別に振り分けた画像群を見ると、あまり行かなかったような、そう言ってもそれなりに行ってきたような気になる。

よくよく思えば、単なる釣りだけでは数を重ねても目を欠いた達磨のように感じ。そこに人や物語が流れたならぴしゃりと噛み合って解(ほど)けた釣行であったと、ささやかなぬくもりを重ね振り返ることができる。

 

 

”はじめて”は常に輝かしく記憶される。長野では鹿島槍ガーデンへ行き、犀川ではハットリさんと共に竿を振ることができた。虫が舞い、靄が薄くかかった本流筋の美と豊かさ。投げ込む彼の背中や向ける眼差しに見えた勇と優は消えず、頭のどこかに残ることだろう。
リハビリと本流釣師(長野県:鹿島槍ガーデン・犀川)

 

 

魚野川といえばマンクリ(Mt.Creek House)に立ち寄らせていただき。無礼千万な無茶を言って珈琲を得、話をさせていただき、開高さんの写真までも半ば強引に頂戴した。裏にはサインと日付も書いてもらうという図々しさ。お世話になりました、その時まで長く大切にします。

 

 

青森へは憧れのヒメマスを求め、運転を交代しながら高速を。長い時間話せる相手、さらに飽きずにいられる相手は趣味だけならず大人の寛容と思想の方向性が似ていなければならない。恵まれているこの身を噛み締める。あまり釣果には恵まれなかったが・・・それでもやはりあの地、水、人を体験できたことは幸せに感じる。

姫鱒、山女魚、その身体を染めつつ健気に昇りゆく魚達をしげしげと見やると、自身がなんともいえず罪深くあった。

 

 

そうだ、渓流へ行こう。
どこかのキャッチフレーズのように新しい車への自惚れで独り、押し入った細筋。堰堤下で同じ場所から3匹もたわわな山女魚がほころばせてくれた。確かに、最初の1匹に全てはあった。3匹中2匹はオートリリースするという気の抜けよう。言い訳できるならこんな景色が背中にあってシャッターを切ったのだから無理もない。その時既に十分な満足を得ていたのだから。

気を良くして後日同じ場所を訪れたが、そこに魚は無となってあの景色以外に何もなかった、不思議なくらい。

波紋

 

 

よく新潟にお邪魔した。いつもどおり迎えてくれる先輩たち、年齢差などそこになく、同じ趣味を愉しむ者同士の気心知れた言葉が弾む。酒の滴を浴びて観えるは海水も淡水も遠くに在ってよろけるほどだ。感謝に尽きない。

この地での最後と嘯(うそぶ)いた彼の動画、よい内容になったと思う。
https://youtu.be/Zeoet4NKglk

 

振返れば、2019もよい釣りをさせてもらった。

また2020も人と魚と育む環境を愉むため、お邪魔させてもらいます。

 

藤井政幸

藤井政幸TailSwing運営代表

投稿者プロフィール

渓流~海までどこでもスプーンを投げる。
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