JACK POD

5月
うちの小さな庭にある 白山吹が咲いた

「俺はほら 馬鹿ばっかりやってたから
こんな身体になっちまったからよ(苦笑)
お前 まだ彼処に魚がいるか
見に行ってきてくんねえか?
俺がまた釣りが出来たらよ
細山長司みたく 延べ竿でやっから
一緒に行こうや」

今年 私が棲む地元の5月は
いつも以上に暑く 昼夜の寒暖の変化に
身体が 追いついていけない

今まで共に生きた 親兄弟との家族と離れ
また自分たちが作る 家族と生きる
それはスムーズにとか 良いことばかりではない

子どもが病に侵された時も 出来る事なら私が変わってあげたい想いの出来事等 数々直面したが
幼いながら力強く 生き抜こうとする生命力に
驚きを覚えた

私にとって「釣り」に行く事が全て 「釣り 」ではない
子どもの病床横で 釣り に行けない想いを紛らわせるために
観て感じた活字も「釣り」なのだ


仕事で子どもたちの 思い出を潰したくないから
、、
そんな想いでGWは 何とか地元 糸が浜海浜公園のログキャビンに こぎつける事ができた

いつもGWの此処は 県内外からのキャンプ客が多く 賑わう浜

私は勤務帰りから ゴリ押しの野営となったわけである

「パパ 見てて! 俺たちでご飯作るから!焚き火も大丈夫!松ぼっくり拾って来たからね!」

いつも親任せ?俺任せ?なキャンプも
今回ばかりは 子どもたちから 接待を受けることができる野営となりそうである

キャンプ場近くの パニエ で買ったケーキで
細やかに こどもの日を祝う

お祝いの時はColemanに火を灯す

子どもたちと野営遊び
なかなかキャンプ道具は高額だから 家にあるものを利用して …
それで良い 無理はしない

以前の熊本大地震で 私たちが棲む地元も 大きな被害を受けた
それは「災害」というだけではない
自然が私に 無力さを叩きつける
そんな感じがした

あの時 あの辛い想いを 二度と味わいたくはない
夜中に起こる余震の度に 苛立ち 舌打ち一つ
自然の中で過ごす 生き抜く ただそれだけの事
それに対しての無力さを 痛感できた 大事

釣り 然り 野営 然り
それは自然と向き合う手段であり チャンスでもある

話は戻る
私の地元の川の上流に 養魚場があった
それは私が生まれる 遥か昔のこと
私の胸の中にある あの細山長司から
託された想い

否定するわけではないが
ネイティヴトラウトにおいて
清流や源流域の固定概念や イメージがあった

彼等は健気に生きていた
それは生き抜いた という事なのか?
解き放たれた という事か?

たとえそれがゲリラ的に放流された魚たちであっても
我々が生きる そのすぐ側に彼等は棲んでいる

その健気に生きる 命と想いに
力をもらう

別府の初夏
近所の堀田谷に 野苺がなる頃

夜は源氏蛍が小川に舞う
平家蛍より少し早い時期に

地元は もうすぐ梅雨に入る
鶴見岳山腹にある 雨の神楽女湖
菖蒲の花が また 咲き誇る
また子どもたちと 想いを刻む

無くなりそうで 無くなる事のない
忘れた頃に 私に会いにくる
傷だらけの このJACK PODのように

 

モゲノ智則

モゲノ智則

投稿者プロフィール

生まれ:1978年
メインターゲット:トラウト シーバス 雷魚
メインフィールド:渓流 大小河川
-メッセージ-
何をするにもSteve McQueenならこうするであろうと妄想しながらアウトドアを愉しむスタイルです。別府市在住。

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